世界遺産に登録されている清水寺は境内が広く見どころがたくさん。時間をとってお参りしましょう。
清水寺の清水の舞台(11月下旬に撮影)
清水寺は、778年延鎮(えんちん)上人が霊水湧き出る当地に観音像を祀り、のちに坂上田村麻呂の寄進を受けて創建されました。
現在清水寺は平成の大修理中で2020年位までは「清水の舞台」は足場で覆われ上記の写真の様な絶景は楽しむことができません。
ただ清水寺はその他に見どころがたくさんありますので訪れる価値は充分にあります。
清水寺「清水の舞台」の四季おりおりの姿
有名な「清水の舞台」から見る四季おりおりの景色は圧倒されるものがあります。
清水寺への行き方
清水寺参拝のスタート地点です。左手は清水坂。右手は仁王門。門の前の狛犬が写っています。清水坂はお土産屋さんや茶店などがひしめきあうように並んでいます。
清水寺へのおすすめ散策ルート
- バス停「東山安井」下車又は祇園、八坂神社方面から歩いて行く。石塀小路~ねねの道~二年坂~三寧坂~清水坂を通り清水寺へ。
- バス停「「東山安井」又は「清水道」下車。八坂の塔(法観寺)の横を通り、八坂通り~三寧坂~清水坂を通り清水寺へ。
- バス停「五条坂・東山五条」から五条坂~茶わん坂を通り清水寺へ
- 京阪電車「清水五条」から歩く(健脚向き)
※何度か京阪電車の「清水五条駅」から歩いたことがありますが、あまりおすすめしませんね。健脚向きです。前半はただ歩くだけといった道になりますし、バス停のある東大路通りからは先は急な上り坂!清水寺に着くころには結構ヘトヘトになっているでしょう。
※タクシーで「清水寺まで」と言うとなるべく近くまで行ってもらえます。ただし、私の経験では混雑時期は東大路通りで降りて歩いてほしいと言われることが多々ありました。そこからは坂道が待っています。「歩く」ことを頭に入れてお出かけ下さい。
清水寺 地蔵院善光寺堂(ぜんこうじどう)の首ふり地蔵さま
清水寺の山門(仁王門)のすぐ手前にある地蔵院善光寺堂(ぜんこうじどう)にぜひたちよりましょう。お堂の右側手前に「首ふり地蔵さま」がおいでです。何と首がグルグルと動かせるお地蔵様なんです。
恋想う相手の住む方向に首を向けてご祈願しましょう。想いがかなうと言われています。
清水寺仁王門(におうもん)
鮮やかな丹塗りの仁王門。別名「目隠し門」とも呼ばれています。これをバックに写真を撮る方が多くおられます。門そのものにも目をむけてみましょう。
軒下には「清水寺」と書かれた額が、門の両脇には仁王像が清水寺のガードマンとして警護をしています。
清水寺仁王門前の狛犬
清水寺の仁王門の前にいる狛犬は珍しいことが二つあります。一つはお寺なのに狛犬があるということ。あともう一つは両方の狛犬が口を開けていることです。
※通常の狛犬は片方が「あ」と口を開け、もう片方は「ん」と口を閉じている「阿形」と「吽形」の一対です。
実は清水寺境内にある地主神社の狛犬さんがお祀りされているのです。
清水寺 三重塔
高さが31メートルもある、あざやかな総丹塗りの三重の塔です。
三十各総の屋根の四隅にある鬼瓦のうち、東南の角は火の神様の「龍神」龍の鬼瓦となっています。
清水寺三十塔の前のくわんぜおん
「くわんぜおん」と書かれた石柱があります。観世音菩薩様と石燈籠があり、燈籠には2つの穴があいています。
清水寺鐘楼
三十の塔を見右手に見ると鐘楼は左手になります。清水寺は境内が広くどんどん前へ進んでいきがちですが鐘楼の彫刻がとても綺麗ですので立ち寄りましょう。
清水寺 随求堂(ずいぐどう)
お堂を大随求道菩薩の胎内と見立て、胎内めぐりができます。
清水寺の轟門(とどろきもん)中門からご本堂へお参りしましょう
随求堂(ずいぐどう)を右手方向に歩いて行くと経堂、開山堂を経て清水寺の轟門がありご本堂へ行けます。ご本堂、清水の舞台は、拝観料がいります。えんむすびで有名な地主神社(じしゅじんじゃ)はご本堂の先にありますので忘れずにお参りしましょう。
轟門より先には思わず目を見はる光景が待っています。
遠くに見えるのは清水寺の子安塔(こやすとう)です。四季を通して素晴らしい景色が楽しめます。
鉄の錫杖(しゃくじょう)と高下駄
ご本堂へ向かう途中に鉄の錫杖(しゃくじょう)と高下駄があります。錫杖(しゃくじょう)とは僧や修験者が持ち歩く杖のことです。
入り口左側には、重さ90キログラム以上の大錫杖と14キログラムの小錫杖、12キログラムの高下駄があります。あまりの重さに「弁慶の錫杖と高下駄」とも呼ばれます。
引用元:清水寺公式ホームページより
ご本堂への入り口付近では出世大黒天(しゅっせだいこくてん)が私達を出迎えて下さいます。冨・出世のご利益をいただきたいですね。
建具が格子状の扉が蔀戸(しとみど)になっています。
まずはご本堂にお参りをしてから清水の舞台へと行きましょう。ご本堂内は撮影禁止のため写真はありません。
清水寺の清水の舞台
清水寺ご本堂、清水の舞台と三十の塔(奥の院より撮影。撮影時期:11月下旬)
思いきった事をする時に「清水の舞台から飛び降りたつもりで~する」といいますが、まさにこの舞台のことなんです。
清水寺 清水の舞台(音羽の滝近くから撮影。音羽の滝近くから見上げています)
清水の舞台の高さは4階建てのビルの高さと同じくらい。舞台は139本の丸い柱を釘を1本も使わずに組み上げられています。
清水寺奥の院
清水寺奥の院(おくのいん) ご本堂清水の舞台より奥の院を撮影
清水寺奥の院(おくのいん)から見える景色
奥の院から見る清水の舞台は、まわりの景色ととけこみ素晴らしい景色です。人気の撮影スポットとなっています。
奥の院からの景色を楽しんだあとは道を下り、音羽の滝へ向かいましょう。
音羽の滝(おとわのたき)
清水の舞台から音羽の滝を撮影
4メールとほどの高さから3筋に分かれて落ちる清水をいただくために、いつも長い行列ができています。滝の上には不動明王が祀られています。
三本の滝はそれぞれ向かって左から「学業成就」、「恋愛成就」、「延命長寿」のご利益があると言われています。
全てを飲まずに、どれか一つだけを飲むのが良いと言われているんですよ。人間、欲張ってはいけないという事なんでしょうかね。柄杓には一口分の水を入れ一口で飲みきって下さい。
柄杓に直接口をつけて水を飲むので、柄杓は参拝者が使うたびに消毒されています。安心して飲めますね。
音羽の滝横の茶屋では軽食、お茶とスイーツがいただけます。広い清水寺の境内を歩くと疲れるものです。ここでホッと一息もいいですね。
清水寺からの帰り道はどの道を行きましょうか?
音羽の滝をすぎた後もしばらく境内の中の風景を楽しみながら歩きます。出口付近にさしかかると案内板があります。
茶わん坂を下る方はますぐの道へ。
八坂の塔、三寧坂、二年坂、ねねの道、石塀小路、高台寺、八坂神社へ行く方は右方向へ。まず清水寺を途中まで下り、そこから各行き先へ向えます。
清水寺~八坂神社間のウオーキングコースは、にぎやかな通りも風情ある京都の街並みも両方楽しめるおすすめコースです。
清水寺の絵馬
2016年11月撮影
清水寺お守り
清水寺のご本堂に色々なお守りがありました。
清水寺基本情報
アクセス | 市バス「五条坂」下車、徒歩約10分。上り坂です。 京都バス「五条坂」下車、徒歩約10分。上り坂です。 京阪電車「清水五条」下車、徒歩約25分。 |
住所 | 京都市東山区清水1丁目294(地図) |
TEL | 075-551-1234 |
拝観料 | 本堂・清水の舞台 大人400円 高校生400円 中学生・小学生200円 (随求堂100円) |
参拝時間 | 通常は6:00開門、閉門は季節時期により変動 清水寺随求堂の「胎内めぐり」9:00~16:00 清水寺境内にある地主神社:9:00~17:00 詳しくは公式ホームページにて要確認 |
公式サイト | 清水寺公式ホームページ |